お米やお酒が有名な新潟県ですが、魚が豊富な地域でもあります。本土337kmと離島(佐渡島・粟島)286kmを合わせた623kmの長い海岸線を持ち、港には日本海の地魚がたくさん集まってきます。大型河川が多いため、砂地に住む魚がよく獲れるのも特徴です。
今回はそんな新潟県在住の方を対象に、おすすめの魚についてアンケート調査をしてみました。どの魚も他の地域では味わえないような美味しさで、地元の方々から愛されています。ぜひ新潟県の魚を食べてみましょう!
Q.新潟で絶対おすすめの魚といえば何ですか?
2位:佐渡寒ブリ・・・27%
3位:ヒラメ・・・10%
3位:南蛮エビ・・・10%
4位:ゲンゲ・・・5%
4位:ミズダコ・・・5%
5位:ヤナギカレイ・・・4%
1位:のどぐろ
「美味しい高級魚だから」
・高級魚としても有名ですが、やはり味は絶品です。新鮮な美味しさは都会では味わえないと思います。(新潟県・43歳・女性)
・値段は高いですが、こんなにうまい魚はないです。(新潟県・55歳・男性)
「新潟県では有名だから」
・新潟で漁師をしていて、絶対にこれはおススメの魚があります。特に、のどぐろは最高で塩焼きから握り寿司は絶品です。親戚が東京に住んでいて、のどぐろ食べたくて送ってくれと言われた事はあります。(新潟県・31歳・男性)
・新潟といえばやっぱりのどぐろを食べてほしいです(新潟県・24歳・女性)
新潟と言えば「のどぐろ(アカムツ)」を思い浮かべる方が多いようです。のどぐろは脂が乗っていて美味しいと評判の魚ですが、とりわけ新潟県のものはふっくらとしていて甘みが強く、人気があります。高級な魚ですが、新潟県ではリーズナブルに食べられるのが魅力だという現地ならではの意見もみられました。
2位:佐渡寒ブリ
「脂が乗っていて美味しいから」
・脂の乗った寒ブリの美味しさは、よその地方では味わえないと思う。(新潟県・41歳・男性)
・佐渡の寒ブリは最高です。旬の時期には脂がのっていてとても美味しく、日本海ならではの新潟のおすすめです。(新潟県・42歳・女性)
2番目に人気が高かったのは、「佐渡寒ブリ」でした。佐渡の寒ブリは、日本海の荒波にもまれて佐渡にくるため、たっぷりと脂が乗っています。新潟県以外ではなかなか味わえない美味しさということで、おすすめする方が多いようです。
3位:ヒラメ
「新潟県のヒラメは甘みが強くて美味しいから」
・とても、透明感があって、甘くて、歯応えがあって、新潟以外はでは食べられないから。(新潟県・44歳・女性)
・他の県のヒラメでは満足出来ない位、新潟のヒラメは甘くて美味しいから。(新潟県・41歳・男性)
3位:南蛮エビ
「通常のエビとは一味違った味わいだから」
・普通の海老とは一足違う海老を食べてみてほしいです(新潟県・48歳・男性)
・他ではなかなか見かけないと思うので是非食べてほしいです(新潟県・27歳・男性)
新潟県のヒラメは日本海の寒冷地で育つため、一般的なヒラメよりも弾力があります。そのため、他の地域のヒラメよりも食感が良いと感じている方が多いようです。また、南蛮エビは太くて甘みが強いという特徴があり、一般的なエビとは一味違うという意見がたくさん集まりました。
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今回は、新潟県民がおすすめする魚について、アンケート調査を通じてご紹介しました。新潟県の特産となっている魚は、寒ブリ・ヒラメ・エビ・タコ・カレイなど多くあります。その中でもっとも人気があったのは「のどぐろ」でした。
のどぐろは白身魚であるにもかかわらず、たっぷりと脂が乗っています。「白身のトロ」という異名を持ち、高級魚としても有名です。最近では、テニスの錦織圭選手が全米オープン後のインタビューで“帰国後に食べたいもの”としてその名を挙げ、さらに注目が高まりました。のどぐろは、それほど地元で愛されている魚なのです。
全体を通して「新潟で獲れる魚は他の地域と比べて脂が乗り、身が引き締まっているので美味しい」という意見が目立っていました。実際、新潟県は良質な魚を獲れる地域として有名です。豪雪地帯である新潟県では、春になると雪が溶け出して栄養分と一緒に海へ流れ込みます。そのため、プランクトンが栄養をたっぷり摂り、それを食べた小魚がよく成長するのです。こうして育った小魚がさらに大きな魚に食べられることで、良質な魚が生まれます。また、魚たちが厳しい日本海を泳いでやって来ることも、その美味しさに影響しています。
これを機に、お米やお酒だけでなく、ぜひ新潟県で獲れる魚にも注目してみてください。