国内有数の金属加工産地!燕市の地域情報

地域情報
tubame01

燕市は新潟県の中央、三条市の西に位置する県です。越後平野の中央部にも位置する場所で、殆どが平地しかないという行政区になります。元は2006年に元燕市と吉田町、分水町らが合併して誕生した県です。

燕市の特色・歴史

燕市の“燕”は、古くは“津波目”と書いていました。これは津が港を意味し、目は中心地のことを意味していたことから多くの港の中でも栄えた場所、という意味を持っていたようです。ちなみに、ここで言う港は海の港ではなく、信濃川沿いの船着き場のことを言います。この地域には古いお寺も多く、開基が709年の国上寺を始めとした建築物が多く残っています。戦国時代には信心深い上杉謙信によってこれらのお寺は庇護されてきました。江戸時代には新田開発が盛んに行なわれています。

産業は三条市と同じく、江戸時代に副業で和釘の生産が始まったことで三条市と共に金属加工の技術が飛躍的に伸びていきます。三条市が包丁などの金属製品の加工に優れたのに対し、燕市は和釘の他に銅器や煙管や筆を携帯するための矢立などの製品を作ることに特化していきました。その後、明治になって洋釘が入り和釘の需要が減ったことで煙管や矢立、彫金などの金属加工に業種転換していき、現在は機械や自動車部品の加工にステンレス製品の生産が行なわれています。特に国内生産率90%を誇る金属製の洋食器が人気です。

この他にも市内の外側では水田が多く、米の生産も盛んです。養豚も行なわれており、県内外でも人気のブランド豚「越後もちぶた」を出荷しています。

燕市の交通アクセス

燕市では路線バスとJRが主に使われる公共交通機関になります。路線バスは新潟交通観光バスと越後交通の運営する路線があり、新潟交通観光バスが燕駅前で乗ることのできる井土巻線と労災病院・新飯田線と燕三条駅を通る大島・新飯田線の3路線があります。越後交通の路線は燕駅発のもので三条市の東三条駅前に向かうものから燕市内を循環するものもあります。

JRは弥彦線と越後線の2路線が燕市の中を通っています。中心となるのは弥彦線の燕駅で、ここから東に燕三条駅、西に西燕駅と吉田駅とつながっています。この弥彦線は東側に向かえば東三条で信越本線に乗り換えることができ、吉田駅からは越後線に乗り換えが可能です。吉田駅からつながる越後線は北吉田から先へ向かえばそのまま新潟市に向かことができ、南側に向かえば柏崎まで行くことができます。

そしてJRの中で最も特徴的なのは燕三条駅です。この駅は新幹線も通る駅として使われていますがなんと駅が隣の市にまたがっています。これは上越新幹線の計画が上がった際に新潟駅と長岡駅の間が離れすぎてしまうことになるため間に駅を作ることにしたのです。そこで在来線の弥彦線とつなげることになりましたがどちら側で作るかで論争になり、結果燕を先にした燕三条駅にし、駅の駅長室を三条市側にすることで決着がつきました。そのために燕三条駅は厳密には三条市に所在をおく駅となっています。

燕市の天候

燕市のある新潟県の気候は燕市のある平野部での年間平均気温が13~14℃で東京などと比べると若干北にあるため少し寒くなります。降水量も1800~2000mmとなっており、基本夏には雨、冬には雪と年間通して降水量も高くなりがちです。そのため日照時間も少ないという特徴があります。特に夏の雨よりも他の地域に比べて冬の降水量が高くなります。このあたりを考慮して乾燥機や除湿機があると便利かもしれません。

隣接している新潟市や三条市などと比べると気候に大きな差はありませんが、山のある三条市と比べると若干降水量は低くなりますが、冬の積雪が多い日には20㎝ほどの積雪になる場合もあります。海側の新潟市と比べて海のない燕市は気温がわずかに寒くなりがちです。

燕市の人気スポット

新潟県が越後国と呼ばれた時から燕市付近はこの付近の中心地でもありました。そのため歴史にゆかりのあるお寺がたくさん残っています。その一つが国上寺です。創建が709年という全国のお寺の中でも古い部類に入るもので、歴史を通じて多くの領主に信仰されてきました。戦国時代にはあの上杉謙信もこのお寺を手厚く庇護しています。また鎌倉時代には源義経が東北へ逃れる際に立ち寄ったそうです。現在の本堂は江戸時代中期に作られた貴重な建築物として文化財になっています。

この国上寺に関わるお祭りが越後くがみ酒呑童子行列です。酒呑童子は平安時代の京都、大江山に住み着いた鬼と言われ都で悪さをし、後に源頼光率いる四天王に退治されたという伝説があります。この酒呑童子の出生地が越後の国で幼少期を国上寺で過ごしていたと言われています。美少年だった酒呑童子には多くの女性から恋文が届きますがこれを断ると多くの女性が恋煩いで死んでしまい、その女性たちの恨みで鬼になったと言われています。そんな伝説にあやかったこのお祭りには500名の鬼の大行列を見ることのできる人気のお祭りです。国上寺の麓にある道の駅国上で行なわれます。

職人の街として有名な燕市は平野に位置するため非常に住みやすく、各地の在来線にアクセスすることも新幹線を利用することにも便利な街です。都会の喧騒から離れて自然の多い場所でクラスにはもってこいの場所でしょう。

この記事を読んだあなたにおすすめの物件情報
この記事をシェアする
TOP