豊かな自然とものづくりの街!三条市の地域情報

地域情報
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三条市は新潟県のほぼ中央、東西に長く伸びた形をしている市です。人口は約10万2000人。東側の山間部から伸びる新潟平野の中にあり、山間部からは信濃川を始めとする川の水を利用した農業が行われてきました。現在では、金属製品の生産が盛んなものづくりの街として有名です。

三条市の特色・歴史

約二万年前の先土器時代。この土地では、人の生活していた痕跡が見つかっています。その後、歴史上にこの地が出てくるのは鎌倉時代の頃。日蓮上人の孫弟子に当たる日印が本成寺を創建しています。戦国時代にはこの地に三条島ノ城があり、この城を守る山吉能盛が永正の乱で上杉謙信の父親に味方したことが原因で、それから江戸時代に入るまで上杉家の領地となりました。江戸時代に入って上杉氏がこの地を離れると堀直政が入り、三条藩が生まれます。後に廃藩となり、幕府領となりました。

現代では金物の街として有名ですが、実は江戸時代の頃から金物生産は非常に有名でした。元々、地元の人は農家の副業として釘の生産が行なっていました。しかし、江戸の大火で釘の需要が増して本業化が始まります。その後、ノコギリやナタの製法が入ってくると、釘以外にも鎌やノコギリ、包丁の生産が始まります。

金物の生産が盛んになると、この金物を取り扱う商人も生まれるようになり、近隣の国に三条鍛冶の作る金物が普及していきました。今も三条市は包丁などの金物やその技術を活かした金属製品が作られています。
この他にも、西の平野部では米や野菜、果物づくりといった農業も盛んで、東の山間部では自然を利用したアウトドアなどの観光も人気になっています。

三条市の交通アクセス

幹線道路と市の西側を走るJRが主な交通の足となっています。ただし、バスの使い勝手にも優れています。越後交通の運営するバスが中心に市内を走っています。市内をぐるりと廻る循環バスが4つのコースを走り、東三条駅前から出発する路線に燕駅前を出発して東三条駅前を経由し八木ヶ鼻温泉に向かう路線が一つあります。この他、新潟交通観光バスが運営しているものに東三条駅から出発して新潟駅前まで向かう高速ハイウェイバスや新飯田まで向かう路線などがあります。

JRは東三条駅から伸びる路線に信越本線と弥彦線の2つがあります。信越本線で新潟駅に向かい南に行けば、直江津駅まで行くことができます。新潟駅に向かう途中にある新津では、そのまま北上していく羽越本線、福島県に向かう磐越西線に入ります。南側は宮内で上越線に乗り換えられ、南魚沼市方面に向かうこともできます。弥彦線はそのまま日本海側にある弥彦山に向かえる路線で、途中の吉田では越後線に乗り換えできます。新幹線は三条市のでは東三条駅から弥彦線で二駅行った先にある燕三条駅で乗れます。

以上のように比較的交通機関へアクセスしやすいのが三条市の利点と言えます。それ以外の地域に向か場合、特に山間部や路線のない平野部などへの移動には自家用車があったほうがいいでしょう。

三条市の天候

三条市の13.2℃。海沿いにある新潟市の平均気温が13.9℃ということですから、若干低めになります。なお、三条市の最低気温は-1.1℃、最高気温は30.7℃です。最高気温に関しては、新潟市とさほど変わりません。降水量も10月から1月にかけてと7月が新潟市と比べて高くなる傾向があり、年間降水量も三条市が2005mmで新潟市が1821mmといことから、全体的に雨の多い地域であることがわかります。冬は山間部側での雪などには注意したほうがいいでしょう。

この様に、気温が低く降雨量が多いのが三条市の特徴です。冬もわずかに寒くなる傾向があるので、三条市にお住まいをもつ場合には濡れても大丈夫な防水性の高いものや雨でも洗濯物が干せるような乾燥機などの用意があると生活しやすくなります。

三条市の人気スポット

東の山間部には、西派川の流れる平野がひろがります。山間部には自然が、平野部には文化財という観光スポットがあります。

山間部の観光スポットの一つに、八木ヶ鼻温泉があります。これは八木ヶ鼻というそびえ立った崖を眺めることのできる場所に立つ温泉です。近くにはキャンプ場もありますのでキャンプに温泉にと家族連れには持ってこいの観光スポットになります。またこのすぐ側には越後長野温泉もあります。三条市で温泉に行こと思ったときには八木ヶ鼻方面に向かうといいでしょう。この他にも粟ヶ岳や番屋山などの1000m~1500m級の山もありますので登山やハイキングにもおすすめです。

平野側での観光スポットは三条市の産業でもある三条鍛冶道場があります。ここでは実際に三徳包丁やペーパーナイフを実際に作ることもでき、その技術の高さを実際に見ることもできます。ここで自分だけの包丁を作ってみてはいかがでしょうか?また三条市では節分には日蓮上人の孫弟子によって開かれた本成寺で節分の豆撒きが行なわれます。この時に踊られる鬼踊りは日本三大鬼踊りの一つと言われるものです。この他にも江戸時代に村上越後藩の藩主を祝った民衆によって行われた大名行列が由来の三条祭り。子どもたちが凧を上げて凧同士をぶつけ合う遊びをしていたらいつしか大人も参加し始めたことではじまった凧合戦も有名です。ちなみにこの地域では凧をタコとは呼ばず、イカと呼ぶそうです。

三条市は西の平野部に金物を始めとした文化と、東の山間部には温泉や山などの自然と言った観光も楽しめる市になっています。JRや新幹線もどの地域にいくのにも三条市は便利な場所になっていますので新潟県でも住みやすい地域と言えるでしょう。

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