就職や結婚などを機に、地方で暮らすようになる若者は少なくありません。
それは新潟においても同じで、今日もこの地域で多くの人たちが暮らしています。
とはいえ、少子高齢化や地域医療など、地方ならではの課題はまだ多く残されたままです。
そこで今回は、新潟県民100人を対象に、「未来の新潟のために期待していること」についてアンケート調査してみました。
新潟がさらに住みやすい地域になるために、みなさんはどんな未来を思い描いているのでしょうか?
アンケート結果
2位:生活環境の整備・・・29%
3位:危機管理体制・・・17%
4位:福祉の充実・・・15%
5位:通信環境の整備・・・5%
6位:保険・医療の充実・・・2%
1位:子育て環境・・・32%
「仕事との両立がしやすくなるから」
・子育てしやすい環境を整えることで父親や母親が仕事がしやすい社会になると思うので。(新潟県・37歳・女性)
・安心して子供を預けられる環境が整えば、仕事の効率が上がりさらなる発展につながるから。(新潟県・23歳・男性)
「次の世代を担う若い人が集まりやすくなるから」
・若い人が少ないので、若年層を引きつけるために魅力的な子育て環境があればよい。(新潟県・23歳・女性)
・少子高齢化社会なので、次の世代を担う子どもを育てやすい環境を整える必要があると思う。(新潟県・30歳・女性)
一言コメント(第1位)
共働き世帯の多い現代らしく、保育園や学童といった「子育て環境」の充実を求める声がもっとも多く集まりました。子育て環境が充実すれば、今新潟に住んでいる人たちだけでなく、さらに次の世代を担う若者が集まりやすくなりますよね。
2位:生活環境の整備・・・29%
「公共交通機関の整備や雪対策に改善の余地があるから」
・公共交通機関がさらに便利になれば歳をとっても住みやすいと思うから。(新潟県・31歳・女性)
・冬になると積雪量が多いため、雪かきに等に時間を割くことを余儀なくされる。雪による作業負担をへらせれば、より生産性の高い都市となると思う。(新潟県・30歳・女性)
一言コメント(第2位)
車社会”である新潟。もう少し公共交通機関が充実すれば、ご年配の方でも暮らしやすくなるという意見がありました。また、新潟は例年大雪が降る地域でもあります。「さらなる雪対策でもっと生産性が高まるのでは?」という声もみられました。
3位:危機管理体制・・・17%
「地震や大雪などの自然災害が心配だから」
・ここ数年、突然の災害に見舞われる事が多くなってきているので、そういった時に対応できる体制があると安心だから。(新潟県・40歳・男性)
・活断層や原発を保有している県の一つであり、危機管理体制に期待しております。(新潟県・48歳・男性)
一言コメント(第3位)
全国各地で立て続けに大型の震災が起こる中、やはり自然災害を心配する方が多いようです。地震だけでなく、大雪による災害など、この地域ならではの危機管理体制が求められています。新潟に長く住み続けるためにも、今後に期待が高まる部分ですね。
まとめ
新潟だけに限らず、全国的に問題視されている「子育て環境」の充実が、1位に選ばれる結果となりました。共働き世帯が増えているのは、どの都道府県も同じです。若者が新潟で暮らしやすくなるためには、働きながら子育てをしやすい環境づくりが欠かせません。今後、新潟の未来を担う若い人たちが増えるといいですよね。
また、2位の「生活環境の整備」・3位の「危機管理体制」では、どちらも新潟ならではの“大雪”に言及する意見が多く見られました。おいしい食べ物と豊かな自然に恵まれて暮らしやすい新潟ですが、そんな新潟の個性と切っても切り離せないのが雪です。歳をとっても暮らしやすい地域を目指して公共交通機関を充実させるとともに、生活面・安全面ともにさらなる積雪対策が求められています。